1. MatriMixはマウス腫瘍由来基底膜成分と同じですか?

MatriMixは、コラーゲン、ラミニンE8断片、ヒアルロン酸から構成される三次元培養基材で、マウス腫瘍由来基底膜成分とは異なります。本製品は、コラーゲンやラミニンE8断片の種類や組み合わせ、濃度を変えることで、様々な細胞に適した細胞外環境を提供することを目指して開発した製品です。また、マウス腫瘍由来基底膜成分とは保存や使用の方法が全く異なります。詳しくは、データシートをご覧下さい。

2. がん患者組織/細胞(PDX/PDC)移植モデルに使用できますか?

MatriMixを使用してがん患者細胞をマウスに移植することで、腫瘍が形成されることを確認できております。現在、詳細を解析中です。ご興味のある方は、製造元(MatriMix@nippi-inc.co.jp)までご連絡下さい。

3. ゲルが固まりません(ゲル化が遅いです)。

マウス腫瘍由来基底膜成分と比べて、ゲル化に時間を要します。ゲル化には37℃での加温が30分間以上必要で、薄い白濁化がゲル化の目安となります。本製品はゲル化に影響が出るため、冷凍や調製後の作り置きができません。取扱説明書に従い、冷蔵および適宜用時調製してご利用下さい。なお、希釈することでゲル化しにくくなる場合がございます。特に包埋培養する場合は、可能な限り培地等を遠心除去してから細胞と懸濁して下さい。ゲル化が起こりにくい場合、細胞が培養容器の底に沈みやすくなります。

4. 包埋培養を行なうと、細胞が培養容器の底に沈みます。

細胞の種類や大きさ、細胞塊の有無、ゲル容量(高さ)によっては、ゲル化するまでに沈む場合がございます。対応策としては、①予め加温した培養容器にゲル溶液を滴下して、速やかに加温を開始する、②サンドイッチ培養に切り替える、③コラーゲンの種類や濃度を変更する、などが挙げられます。

5. 培養後に細胞を回収方法はありますか?

Brightase-Cによって、コラーゲンを分解することで細胞を回収できます。単分散させる場合には更にトリプシン処理が必要です。詳しくはプロトコールをご覧下さい。

6. 各液を混合すると色が変化しますか?

A液(濃縮DMEM、ヒアルロン酸/ラミニンE8架橋物)は、灰色がかった青系の色をしています。青系の色は、ヒアルロン酸とラミニンE8との架橋反応に由来します。 A液の濃縮DMEMにはフェノールレッドが含まれるため、B液(炭酸水素ナトリウム)を混合するとピンク色に、更にC液(コラーゲン)を混合すると薄いピンク色に変色します。 3液を混合後、時間が経過すると、pHが上昇して、ピンク色が濃くなる場合がございます。調製後は速やかにご使用下さい。

7. 凍結保存は可能ですか?

MatriMixは各液の混合前後ともに凍結での保存ができません。ゲル化に影響が出ますので、用時調製を推奨しており、各液混合前の状態で冷蔵庫にて保存して下さい。

8. MatriMixにはどのような成分が含まれていますか?

MatriMixは、コラーゲンや、ヒトラミニンE8断片を架橋したヒアルロン酸が主成分です。その他、DMEM、PBS、炭酸水素ナトリウムが含まれます。

9. 成長因子は含まれますか?

本製品は特段成長因子を添加しておりません。主成分であるコラーゲンは動物組織由来、ヒアルロン酸は微生物由来、ラミニンE8はCHO-S細胞の培養上清由来(完全合成培地/動物由来成分不含)で、各々高純度に精製しているため、成長因子はほとんど含まれないと考えられます。

10. ヒアルロン酸とラミニンE8断片はどのように架橋されていますか?

細胞毒性の低いと言われているゲニピンを架橋に用いています。ヒアルロン酸は、N-アセチルグルコサミンとD-グルクロン酸 が直鎖状につながった糖鎖です。グルコサミンのN-アセチル化は、約85%です。アセチル基が付加していないグルコサミンのアミノ基と、ラミニンのリジンに含まれるアミノ基が、ゲニピンによって架橋されています。

11. コラーゲンの種類を教えて下さい。

製造元では、各種動物由来の様々な型別コラーゲンを販売しております。詳しくはこちらをご覧下さい。 こちらの研究試薬用コラーゲンをご購入いただければ、MatriMix付属のコラーゲン(C液)に混合してカスタマイズ可能です。但し、コラーゲンの濃度や添加量によってはゲル化に影響が出る場合がございますので、一度製造元(MatriMix@nippi-inc.co.jp)までご相談下さい。

12. 培養中にゲルが縮むことがありますか?

間質系の細胞が多い場合、ゲルが縮むことがあります。間葉系の細胞がI型コラーゲンと相互作用をして、コラーゲン線維を束ね、ゲルを収縮させると考えられます。

13. ラミニンE8断片の由来は何ですか?

インテグリン結合活性に重要な配列を含むラミニンの断片(E8断片)を組換えタンパク質としてCHO-S細胞に発現させて、高純度に精製しております。この組換えタンパク質は、株式会社ニッピ及び株式会社マトリクソームからiMatrixシリーズとして販売しております。

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