【千里ライフサイエンス】正常およびがん細胞のクローン進化
開催趣旨
2000年代後半に実現したゲノムシーケンス技術の革新を背景として、発がんに関わる体細胞変異、いわゆる「ドライバー変異」の研究には大きな進展が認められ、今や殆どのがんに関するドライバー変異の同定が進んでいます。一方、近年の初期発がんの研究によって、こうしたがんで認められるドライバー変異の多くが、一見正常な組織においても頻繁に認められることが報告され、発がんの起源として注目を集めています。こうした変異を獲得したクローンによって形成される体細胞モザイクは、加齢や炎症、飲酒や喫煙にともなって普遍的に認められる現象であることが明らかにされ、発がんのみならず、様々なヒト疾患の発症、病態の修飾に関わっていることが示されつつあります。本シンポジウムでは、体細胞モザイクに関する近年の研究成果について最新の知見を含めて紹介します。
詳細情報
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【開催日時】2024年7月9日(火)10:30-16:20
【会場】ハイブリット開催 (現地:千里ライフサイエンスセンタービル)
【参加費】無料(定員: 会場参加100名 WEB参加500名)
【参加登録】要(申込期限:2024年7月4日 )
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アジェンダ
10:30-10:35 | 挨拶 公益財団法人 千里ライフサイエンス振興財団 理事長 審良静男氏 |
10:35-10:50 | はじめに 京都大学大学院医学研究科 腫瘍生物学講座 教授 小川誠司氏 |
10:50-11:30 | クローン性造血の話題 東京大学医科学研究所 先端医療研究センター 造血病態制御学分野 教授 南谷泰仁氏 |
11:30-12:10 | クローン性造血を母地とするがんの治療開発を目指して 筑波大学 医学医療系 血液内科 教授 坂田麻実子氏 |
13:20-14:00 | 食道・咽頭・頬粘膜にみられるクローンの拡大 京都大学医学部附属病院 腫瘍内科 助教 横山顕礼氏 |
14:00-14:40 | 乳癌とその関連クローンの進化の歴史 京都桂病院 乳腺科 医長 西村友美氏 |
14:50-15:30 | 正常気管支上皮におけるクローン進化 国立がんセンター研究所 がん進展研究分野 分野長 吉田健一氏 |
15:30-16:10 | 正常子宮内膜における体細胞変異の時空間的クローン性増殖 公益財団法人 佐々木研究所附属佐々木研究所 腫瘍ゲノム研究部 部長 中岡博史氏 |
16:10-16:20 | おわりに 東京大学医科学研究所 先端医療研究センター 造血病態制御学分野 教授 南谷泰仁氏 |