【千里ライフサイエンス】組織再構築の制御と破綻 ~健康・未病・疾患~

セミナー説明

全ての臓器は、肝臓における肝細胞のように臓器を特徴付ける実質細胞と血管構成細胞、線維芽細胞、免疫細胞などの多彩な間質細胞から構成されます。内外の様々なストレスに応じて、臓器内の構成細胞の種類や比率がダイナミックに変化して局所の恒常性は維持されますが(健康)、ストレスが慢性化して適応できなくなると、恒常性維持機構の破綻により線維化などの器質的変化を伴う不可逆な臓器機能不全、場合によっては腫瘍化に至ります(疾患)。日々の軽微なストレスに対して可逆的な組織再構築は生じており、「疾患」の前段階である「未病」における臨床的意義が注目されています。近年、イメージング技術やシングルセル解析技術の進歩により、従来、概念的な理解にとどまっていた未病の機能的・形態的な変化の詳細が明らかになってきました。本セミナーでは、本研究領域に挑戦するわが国を代表する研究者を招聘し、組織再構築の制御機構と破綻病態に関する最新の知見を御紹介いただきます。

詳細情報

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【開催日時】2023年11月21日(火)10:30-17:00

【会場】ハイブリット開催 (現地:千里ライフサイエンスセンタービル5階 山村雄一記念ライフホール)

【参加費】無料

【参加登録】要(申込期限:11月16日)
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アジェンダ

10:30~10:35挨拶
公益財団法人千里ライフサイエンス振興財団 理事長 審良 静男
10:35~10:50はじめに
九州大学大学院医学研究院 病態制御内科学分野(第三内科) 主幹教授 小川 佳宏
10:50~11:30演題 1 細胞死を起点とする組織再構築と代謝性疾患
名古屋大学環境医学研究所 分子代謝医学分野 教授 菅波 孝祥
11:30~12:10演題 2 イメージングで捉えた種々の病態誘導マクロファージ 〜未病段階での制御に向けて〜
大阪大学大学院医学系研究科 免疫細胞生物学教室 教授 石井 優
13:20~14:00演題 3 がんによる線維性間質の組織再構築とその人為的制御の試み
名古屋大学大学院医学系研究科 腫瘍病理学 教授 榎本 篤
14:00~14:40演題 4 正常上皮細胞と変異細胞間に生じる細胞競合〜がんの未病の理解を目指して〜
京都大学大学院医学研究科 分子生体統御学講座 教授 藤田 恭之
14:40~15:20演題 5 疾患関連エクソソームから解析する臓器連関制御と破綻
東京大学先端科学技術研究センター 細胞連関医科学分野 教授 星野 歩子
15:30~16:10演題 6 多病の基盤となる組織再構築の制御機構
千葉大学大学院医学研究院 教授 眞鍋 一郎
16:10~16:50演題 7 内分泌代謝学からみた組織再構築
九州大学大学院医学研究院 病態制御内科学分野(第三内科) 主幹教授 小川 佳宏
16:50~17:00おわりに
名古屋大学環境医学研究所 分子代謝医学分野 教授 菅波 孝祥