株式会社 免疫生物研究所

免疫生物研究所COVID-19

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SARS-CoV-2 S1/RBD IgG Ab ELISA

細胞性免疫・ウイルス性感染・COVID-19研究に

本キットによるアッセイは、SARS-CoV-2スパイクタンパク質の受容体結合ドメイン(RBD)に対するIgG抗体を検出することによりSARS-CoV-2に対する患者の感染および回復期の免疫応答に関する情報を提供します。
本キットによるIgGの定量は、ワクチン接種前の個人の事前スクリーニング、および一時的な免疫応答のモニタリングにおいて重要な役割を果たすと考えられます(文献1)。血清学的検査はウイルスの存在を特定するためではなく、免疫応答を特徴づけるために設計されています。

  • スパイクタンパク質受容体結合ドメイン(S1/RBD)に対するIgG抗体を特異的に検出します
  • 感度・特異性に優れています(感度100%、特異度99.3%)
  • 少量サンプル(10 μL)で測定可能です
  • 短時間でのアッセイが可能です(インキュベーションは3時間)
製品名製品番号測定範囲検出対象検体量測定対象製品情報関連資料
血清血漿CSF
SARS-CoV-2 S1/RBD IgG Ab ELISA (30181829)827731.2 - 120 U/mLヒト10 μL--96 well データシート

※IBL International GmbH/Tecan group の製品です。
※製品は研究用試薬です。研究用目的にのみご使用ください。診断、治療目的には使用できません。

【参考文献】

  1. Jääskeläinen AJ et al. Evaluation of commercial and automated SARS-CoV-2 IgG and IgA ELISAs using coronavirus disease (COVID-19) patient samples. Euro Surveill. 2020 May;25(18):2000603.

Coronavirus SARS-CoV-2 COVID-19 IgA/IgG/IgM ELISA

SARS-CoV-2(COVID-19)は、密接に関連するSARSコロナウイルス(SARS-CoV)と同様に、コロナウイルスファミリー内のベータコロナウイルス属に属しています。コロナウイルスはエンベロープを持ったプラス鎖のラージRNAウイルスであり、ヒトだけでなくさまざまな動物にも感染します。SARS-CoV-2は主に、咳やくしゃみを介した飛沫感染、および感染した患者との密接な接触によって感染し、潜伏期間は中央値で5〜6日(最大14日)とされています。
本キットによるアッセイは、血清または血漿サンプル中のSARS-CoV-2に対するIgA、IgG、およびIgMをELISA法により定性的に検出します。

  • SARS-CoV-2ヌクレオカプシドタンパク質を固相したプレートを使用しています
  • 少量サンプル(10 μL)で測定可能です
  • 短時間でのアッセイが可能です(インキュベーションは2時間)
Coronavirus SARS-CoV-2 COVID-19 IgA/IgG/IgM ELISA
(Fig 提供:IBL International GmbH/Tecan group)

IgA:気道疾患における病原体浸潤に応答して
産生される最初の抗体です。

IgM:粘膜に分泌される感染の初期の抗体で
IgAと同様のプロファイルを示します。

IgG:病原体に対する幅広い防御作用(食作用、
中和、補体活性化)を伴う抗体で、生体におけ
る防御のセカンドラインと考えられています。

製品名
製品番号
測定範囲
検出対象
検体量
測定対象製品情報
関連資料
血清
血漿
(クエン酸、ヘパリン)
CSF
Coronavirus SARS-CoV-2
(COVID-19)IgA ELISA (30177446)
Cut-off
index
ヒト
10 μL
-
Coronavirus SARS-CoV-2
(COVID-19)IgG ELISA (30177447)
Cut-off
index
ヒト
10 μL
-
Coronavirus SARS-CoV-2
(COVID-19)IgM ELISA (30177448)
Cut-off
index
ヒト
10 μL
-

※IBL International GmbH/Tecan group の製品です。
※製品は研究用試薬です。研究用目的にのみご使用ください。診断、治療目的には使用できません。

Neopterin ELISA

細胞性免疫・ウイルス性感染・COVID-19研究に

ネオプテリンは低分子量(253.21 g/mol)の低分子でプテリジンとして知られるグループに属し、細胞性免疫反応で合成されます。マクロファージと樹状細胞がインターフェロン-γによって刺激されると、ネオプテリンが放出されます。ネオプテリン値は、単球/マクロファージおよび樹状細胞の免疫学的プロセス全体を反映し、免疫活性指標、もしくはグローバルな免疫応答マーカーとなると考えられています。
ネオプテリンは感染症、自己免疫疾患、癌での血中上昇の他、肝炎、サイトメガロウイルス、風疹、デング熱などの急性のウイルス性感染において抗体価の上昇前から血中で検出され、血中レベルの病勢との相関が報告されています。
最近COVID-19感染においても血中上昇は病勢を反映し、予後因子となる可能性があると報告され注目されています。(文献1-2)

J. Robertson et al. BMC Infect Dis 20, 942 (2020).

【出典・引用】
J. Robertson et al. BMC Infect Dis 20, 942 (2020).
COVID-19 PCR陽性患者34名(内症状Mild 15名、Severe 19名)の血中Neopterin 値と各経日の変動

【参考文献】

  1. Robertson, J., Gostner, J.M., Nilsson, S. et al. Serum neopterin levels in relation to mild and severe COVID-19. BMC Infect Dis 20, 942 (2020).
  2. Ozger HS, Dizbay M, Corbacioglu SK, Aysert P, Demirbas Z, Tunccan OG, Hizel K, Bozdayi G, Caglar K. The prognostic role of neopterin in COVID-19 patients. J Med Virol. 2021 Mar;93(3):1520-1525.
製品名
製品番号
測定範囲
検出対象
検体量
測定対象製品情報
関連情報
血清血漿尿
Neopterin ELISA (RE59321)
1.35 - 111
nmol/L
ヒト
20 μL

※IBL International GmbH/Tecan group の製品です。
※製品は研究用試薬です。研究用目的にのみご使用ください。診断、治療目的には使用できません。

Melatonin, Melatonin-Sulfate ELISA

概日リズム・酸化ストレス・COVID-19研究に

松果体は、生体の概日リズム・光周期的反応における重要な神経内分泌生成器官として機能しています。松果体の主要なホルモンは、トリプトファンから合成されるN-アセチル-5-メトキシ-トリプタミンまたはメラトニンです。メラトニンは、夜間の血漿中で最高レベルとなることが知られ、この特徴的な夜間のレベル上昇は、夜間の時間情報をエンコードしているように見えます。メラトニン分泌の調節は神経制御下にあり、交感神経支配はノルアドレナリンの放出を介して主要な役割を果たしていると考えられています。
メラトニン分泌のパターンとレベルの変化は、睡眠障害、時差ぼけ、うつ病、ストレス、統合失調症、視床下部性無月経、妊娠、神経性食欲不振症、ある種の癌、免疫障害、および思春期における性的成熟の制御と一致することが報告されています。血中で循環しているメラトニンのほとんどは肝臓で代謝されて6-ヒドロキシメラトニンになり、続いて尿中に排泄される6-スルファトキシメラトニンになります。尿中の6-ヒドロキシメラトニン硫酸塩の濃度は、収集期間中の血中のメラトニンの総レベルとよく相関しています。

【参考文献】

  1. DiNicolantonio JJ, McCarty M, Barroso-Aranda J. Melatonin may decrease risk for and aid treatment of COVID-19 and other RNA viral infections. Open Heart. 2021 Mar;8(1):e001568.
製品名
製品番号
測定範囲
検出対象
検体量
測定対象製品情報
関連資料
血清
血漿
(クエン酸、ヘパリン)
CSF
Coronavirus SARS-CoV-2
(COVID-19)IgA ELISA (30177446)
Cut-off
index
ヒト
10 μL
-
Coronavirus SARS-CoV-2
(COVID-19)IgG ELISA (30177447)
Cut-off
index
ヒト
10 μL
-
Coronavirus SARS-CoV-2
(COVID-19)IgM ELISA (30177448)
Cut-off
index
ヒト
10 μL
-

※IBL International GmbH/Tecan group の製品です。
※製品は研究用試薬です。研究用目的にのみご使用ください。診断、治療目的には使用できません。

Human CD134/OX40 Assay Kit

活性化T細胞、T細胞の増殖・浸潤に関与の因子

CD134/OX40はHTLV-1の転写活性化因子であるTaxによって転写活性化されるOX40リガンド(OX40L)のレセプターで、活性化されたCD4+およびCD8+T細胞に発現します。活性化T細胞上のOX40は、樹状細胞や活性化B細胞などの抗原提示細胞上に発現するOX40Lとの結合により、T細胞の増殖やサイトカインの産生の増強に関わる他、OX40Lとの結合を介して活性化T細胞の炎症部位への浸潤に関わっています。
最近、可溶性CD134/OX40は急性型の成人T細胞白血病患者の血漿中でHTLV-1キャリア、健常者と比較して有意に高く、HTLV-1感染患者の末梢血液リンパ球のHTLV-1遺伝子(コピー数)と血漿中の可溶性OX40レベルは相関していたと報告されました。(文献下記)

Tanaka Y, Takahashi Y, Tanaka R, Miyagi T, Saito M, Fukushima T. Association of high levels of plasma OX40 with acute adult T-cell leukemia. Int J Hematol. 2019 Jan 16.

【参考文献】
Tanaka Y, Takahashi Y, Tanaka R, Miyagi T, Saito M, Fukushima T. Association of high levels of plasma OX40 with acute adult T-cell leukemia. Int J Hematol. 2019 Jan 16.

製品名
製品番号
測定範囲
検出対象
測定対象製品情報
関連資料
血清EDTA-血漿尿組織抽出液培養上清
Human CD134/OX40 Assay Kit - IBL
15.6 - 1,000
pg/mL
ヒト
-
-

※製品は研究用試薬です。研究用目的にのみご使用ください。診断、治療目的には使用できません。

Human Napsin A Assay Kit

2型肺胞上皮由来・IPFで血中上昇の因子

Napsin A(NAPSA)はペプチダーゼA1ファミリーに属する、ペプシン様アスパラギン酸プロテイナーゼで、肺サーファクタントの成熟過程に関与しています。Napsin Aは分子量およそ38 kDaの単鎖のタンパク質として発現しています。免疫組織化学による検索で、Napsin A が肺や腎臓に高発現し、脾臓での発現は少ないことが分かりました。Napsin A はII型肺細胞および肺腺がんで発現しており、肺腺がんでの特異的発現は原発性の肺腺がんを他のがんと区別する上で有用とされています。
このNapsin Aは突発性肺線維症(IPF: Idiopathic Pulmonary Fibrosis)患者の血中で上昇しており、血中の変動は肺機能と負の相関し、突発性肺線維症の鑑別能で比較した場合、既存マーカーであるKL-6, SP-A, SP-Dより優れていたと報告され注目されています(文献1)。
本ELISAキットは血清、尿、培養上清中のHuman Napsin A を定量できるキットです。

IPF20名、健常者20名を対象とした試験

【出典・引用】
Samukawa et al. BMC Pulm Med. 2012 Sep 11;12:55.
IPF20名、健常者20名を対象とした試験
既存マーカーとの鑑別能比較(左図)、対象IPF20名血清中Napsin Aと力性肺活量(%FVC)(右図)

【参考文献】

  1. Samukawa T, Hamada T, Uto H, Yanagi M, Tsukuya G, Nosaki T, Maeda M, Hirano T, Tsubouchi H, Inoue H. The elevation of serum napsin A in idiopathic pulmonary fibrosis, compared with KL-6, surfactant protein-A and surfactant protein-D. BMC Pulm Med. 2012 Sep 11;12:55.
製品名製品番号測定範囲検出対象測定対象製品情報関連資料
血清尿培養上清
Human Napsin A Assay Kit - IBL277583.91 - 250
ng/mL
ヒト96 well データシート

※製品は研究用試薬です。研究用目的にのみご使用ください。診断、治療目的には使用できません。

Human APP770 Assay Kit

⼼筋梗塞、血管性認知症に関連の炎症性因子

アルツハイマー病患者の脳では、脳実質(神経細胞)と脳内血管の双方にアミロイドβ(Aβ)が沈着することが知られており、Aβの脳内蓄積がこの疾患の進行と密接に関わっていると考えられています。また、脳内血管のAβ蓄積は、脳内出血、血管内皮障害の原因にもなることが知られていました。近年、アミロイドβ前駆体タンパク質APPにはスプライシングバリアントとしてAPP695、APP751、APP770という3種類が存在し、神経細胞にはAPP695、血管内皮細胞にはAPP770が発現していることが解明されました。
さらにAPP770は血管内皮の炎症によって増加し、活性化した血小板からも放出される為、急性冠症候群の患者血漿中では高い事が報告され、心筋梗塞を早期に反映する可能性が注目されています(文献1)。また最近、国立長寿医療センターの佐治先生らのグループは皮質下小血管梗塞の患者を対象とした解析でシロスタゾール投与では血漿中APP770が低値傾向であったと報告しました(文献2)。
本測定系はAPP770に存在するOX2領域に対する抗体を使用し、APP770バリアントを特異的に測定可能です。

【参考文献】

  1. Soluble amyloid precursor protein 770 is released from inflamed endothelial cells and activated platelets: a novel biomarker for acute coronary syndrome. Kitazume S et al. J Biol Chem. 2012 Nov 23;287(48):40817-25.
  2. Cilostazol May Decrease Plasma Inflammatory Biomarkers in Patients with Recent Small Subcortical Infarcts: A Pilot Study. Saji N et al. J Stroke Cerebrovasc Dis. 2018 Jun;27(6):1639-1645.
製品名製品番号測定範囲検出対象測定対象製品情報関連資料
血清EDTA-血漿CSF培養上清
Human APP770 Assay Kit - IBL277360.10 - 6.2
ng/mL
ヒト- 96 well データシート

※製品は研究用試薬です。研究用目的にのみご使用ください。診断、治療目的には使用できません。
※本製品は、独立行政法人理化学研究所の特許(特願2010-171122)の実施許諾を受けています。

N-Titin 測定キット -認定検査試薬-

筋ジストロフィー他、筋疾患で尿中上昇する因子

タイチン(コネクチン)は、34350個のアミノ酸からなる横紋筋特異的に発現するタンパク質です。ヒトタイチンの分子量は3816 kDaで、生体内に存在する最も大きなタンパク質として知られています。筋原繊維の最小単位であるサルコメアの構造タンパクの一つで、アクチン・ミオシンの両フィラメントが収縮タンパクであるのに対し、弾性タンパクとして、収縮によって短縮したサルコメアの長さを元に戻す役割を担っています。筋肉の損傷が起こると、タイチンはカルパインやマトリクス・メタロプロテアーゼなどのタンパク分解酵素による分解を受けることが知られています。実際に、筋ジストロフィー患者の骨格筋では顕著なタイチンの分解が見られ、また血中および尿中において、様々なタイチンフラグメントの存在が確認されています。中でもN末側約26 kDaのN-フラグメントとC末側約12 kDaのC-フラグメントは、筋ジストロフィーをはじめとする様々な筋疾患患者の尿中で増加することが報告されており、筋肉の状態をモニターする非侵襲性因子としての可能性が示唆されています。
新型コロナウイルス(COVID-19)の重症化により集中治療が余儀なくされた場合においては、ICU入室による筋低下(ICU-AW)のリスクが高まると報告されています(文献1)。 タイチンはICU-AWによる筋低下の関連でも報告されており、注目されています。

運動後ヒト尿中Nフラグメントの変動(値尿クレアチン補正後)

【出典】
Maruyama et al. Sci Rep. 2016 Dec 19;6:39375.
運動後ヒト尿中Nフラグメントの変動(値尿クレアチン補正後)

【参考文献】

  1. Van Aerde N, Van den Berghe G, Wilmer A, Gosselink R, Hermans G; COVID-19 Consortium. Intensive care unit acquired muscle weakness in COVID-19 patients. Intensive Care Med. 2020 Nov;46(11):2083-2085
製品名製品番号測定範囲検出対象測定対象製品情報関連資料
血清EDTA-血漿尿培養上清
N-Titin 測定キット‐IBL2950146.88 - 3000 pmol/Lヒト--- 96 well データシート

※製品は研究用試薬です。研究用目的にのみご使用ください。診断、治療目的には使用できません。

関連情報

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